2009年02月13日

シティーの国有化は近いか?

2001年にノーベル経済学賞を受賞したジョセフ・E・スティグリッチ氏のインタビュー.

概要として

■ 証券化商品は紙くず化しており、銀行らは隠している状態.
■ 銀行の資本はあまりにも低すぎ、すでに債務超過状態.
■ 破産処理は、資産を破壊することではなく、財務上の再建である.
■ ウォールストリートのリスクテイクの報酬制度は見直されるべき
■ 救済された銀行はすでに国有化状態


「シティー・グループの総資産は2兆ドル.専門家によれば、その資本はわずか200億ドルまで弱体化していると噂されている.その資産の1%が不良債権化したとすれば、資本の200億ドルはそれで吹っ飛んでしまう.不動産関連の不良債権は10〜15%といわれているので、すでにシティーは債務超過状態だ」とスティグリッチ氏は言う.


シティーの問題は2兆ドルの資産だけではない. シティグループを解体せよ!でもかいたとおり、1兆ドルもの簿外資産を保有している.これらSIV(投資ビークル:structured investment vehicle)と呼ばれ、銀行のバランスシート外で運用できる特別ファンドだ.

先日の議会で、アメリカ銀行トップの公聴会でも「違法性があるSIV」について、大きく非難された.



(ちなみにSIVは、1988年にシティーグループによって開発された)

銀行法の規制対象外である簿外資産をつくって資本が少なくなり、株主資本利益率(ROE)は高くなる.いいときはいいが、リバレッジを聞かせている分、資産に評価損がでれば、一気に資本がなくなる.


近日、財務省がおこなう負荷テスト(Stress Test)がおこなわれるらしいが、このSIVの実体が明るみになれば、シティーの存続は危うい.

国有化もしくは解体・売却されシティーの名はなくなるかもしれない.



posted by 小崎壮平 at 15:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 金融機関 FDIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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