2009年06月19日

オバマ政権金融規制改革に足りないもの

オバマ大統領は17日、金融規制改革について構想を発表.銀行監督機関、リスク監視、資本強化、消費者保護など、金融規制への正しい方向であると評価できるとは思います(ロイター金融規制改革概要) .しかし、一つ重要な規制がひとつ抜けているとしてあげるのであれば、報酬規制です.

061909 1910-2006 金融機関報酬対非農業部門所得比推移.jpg

上の表は、1929年から2006年までの金融機関報酬対非農業部門雇用所得比の推移を表しています.

レーガン政権に行われた金融規制緩和が行われた80年代から金融機関報酬が急増し、2006年には金融機関報酬は、非農業部門雇用所得の約1.7倍まで膨れ上がっています.


クリントン政権の労働省長官だったロバート・ライシュは、報酬制限がないため金融規制改革案には期待できないと痛烈に批判していました.

概要
報酬制限がないため、銀行によるリスクテイクな賭けは終わらない.


取引による利益のコミッションで報酬がきまるトレーダーらは、自分の報酬をあげるため大きなリスクをとりたがる仕組み.


トレーダーが賭けによる収入を上げる(=会社の利益)かぎり、経営陣は気にかけない.


TARP資金を返済した銀行はすでに巨額ボーナス支給を計画している.これら銀行は、不良資産や不良債権、不良クレジットカード、不良商業物件ローン、差し押さえ物件数が増えている.


これら銀行は、会計ルールの変更、ストレステストによって、利益をあげ健全のように見せかけている.そして彼らは、金融は底にたっし、投資すべきだと投資家を説得した.


ウォールストリートの策略にすぎない.オバマ政権の金融改革は、単なるごまかしにすぎない.


Source:Robert Reich's Blog " Does the Obama Plan for Reforming Wall Street Measure Up?”


一方ルービニ氏は、「この金融規制改革案の75%は、正しい方向に向かっている」と評価していました.

しかし、金融危機を引き起こしたトレーダーの報酬システムはコントロールする必要があるとし、、「トレーダーたちにリスク資産に投資させる」ことによって解決できるのではとのことでした.


いずれにせよ、今回の金融危機の原因の一つとして、度重なる金融規制緩和であったのは明らか.いろいろ議論はあるでしょうが、金融規制への、重要な一歩であることは間違いないでしょう.





ブログランキングへ1クリックの応援をお願いします★


posted by 小崎壮平 at 14:24| 金融機関 FDIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
FaceBookのアカウントをお持ちの方は上のコメント欄より直接コメントを書き込めます。
ご意見・ご感想はこちらのフォームより直接小崎までお送りください。
E-Mail ※
お名前(ニックネーム可)
ご意見・ご感想
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。