2010年12月22日

チェイニー前副大統領がナイジェリアに渡した150億円の賄賂


先日、ナイジェリアの捜査当局は、1990年代の天然ガスプロジェクトをめぐる汚職事件でディック・チェイニー前米副大統領などエネルギー大手ハリバートンの関係者10人を訴追しました。

その訴追から11日後、ハリバートン社は訴追取り下げのため、2億5000万ドル(約210億円)を支払うことに合意。贈賄の罪は司法取引で取り下げられました。


ハリバートンと元子会社のケロッグ・ブラウン&ルート(KBR)が絡む汚職事件では、60億ドル相当の液化天然ガスプロジェクトの契約獲得のため、1994年から2004年にかけて1億8000万ドル相当の賄賂がナイジェリアの当局者に支払われたとされる。政府高官やオバサンジョ大統領にまで賄賂が渡った可能性も指摘されている。

Source: CNN.co.jp
              
産経ニュース

アメリカではKBR(ハリバートン元子会社)が昨年、贈賄の罪を認めて4億200万ドルの罰金を支払った。つまり、ハリバートン社が認めている贈賄事件なのです。


チェイニー氏の経歴
1995年-2000年: ハリバートン社最高責任者(CEO)
2000年-2008年: アメリカ副大統領

94年から2004年の10年間、ナイジェリアに1.8億ドル(約150億円)の賄賂を贈ったチェイニー氏はハリバートンCEOとアメリカ副大統領という立場にいました。

ナイジェリアの経済金融犯罪委員会によると、「チェイニー前副大統領らは共謀して当局者に賄賂を贈った罪」で訴えていたのですが、ハリバートンは2.5億ドルで決着させました。


「賄賂」は、石油利権獲得のためのビジネスモデルあるともいえます。

石油や天然ガスなどの資源ある発展途上国に対して、アメリカの経済工作員が「資源開発を行えば飛躍的な経済成長を達成できる」と持ちかける.


世界銀行やUSAIDなど国際支援団体を通じて融資を取り付け、インフラ整備など開発プロジェクトを実行させる.そして、インフラ開発は、ハリバートンなど米開発業者が受注.


しかし、経済工作員の描いた経済成長シナリオは、達成不可能なのだという.その結果、返済不可能な債務を途上国が追うことになる.


あるときにエコノミックヒットマンなる民間人が、「借金返済できないでしょ.利権をくれ」といって、アメリカのオイル会社が石油利権を獲得するという手法だ.

アメリカの経済マフィア 2010年02月01日)



アメリカは、「賄賂」によって途上国を買収しているようなものです。

このような汚職に反対する勢力が選挙で政権を勝ち取ったとしても、経済工作員が「賄賂」でアメリカの意向に従うように持ちかける。 その政権が「賄賂」を受け取れば、買収が成立。

「賄賂」を 拒否すれば、エクアドルのロルドス大統領やパナマのトリホス将軍が暗殺されたように、身の危険にさらされます。


この「賄賂」の最大の受益者は誰でしょうか?

賄賂で儲ける発展途上国の一部の幹部(政治家、官僚)と、資源利権を確保できるアメリカです。

しかし、途上国のほとんどの人は、その国の資源の利益を受けることなく、貧しい生活を余儀なくされるのです。


2006年、ベネズエラのチャベス大統領は国連演説で「ブッシュは悪魔」と批判しました。

メディアは「チャベスは危険人物」として報じられましたが、「なぜチャベスのような反米政権ができるのか」という背景は、あまりアメリカ人には知られていません。

チェイニー前副大統領の150億円のナイジェリア贈賄事件は、この世界がどのように回っているのか再認識させてくれました。


★ 1日1回応援クリックしていただけると嬉しいです。
 ↓
人気ブログランキング

ラベル:ネオコン
posted by 小崎壮平 at 11:00| 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
FaceBookのアカウントをお持ちの方は上のコメント欄より直接コメントを書き込めます。
ご意見・ご感想はこちらのフォームより直接小崎までお送りください。
E-Mail ※
お名前(ニックネーム可)
ご意見・ご感想
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。