2010年12月31日

2011年は地方債破綻の年?

州財政赤字見通しと連邦支援資金(Recovery Act funds)
20101231州財政赤字見込み.gif
Source: WSJ

イリノイ、カリフォルニア、ミシガン州など最悪の財政難に苦しんでいる州政府は、2012年には窮地に追い込まれる状況だ。

州政府の財政赤字(グラフ:赤)は、2011年までに1600億ドル、2012年6月までに1400億ドルと減少する見通しとなっています。しかし、連邦政府による景気刺激策の支援金は、今年の590億ドルから、来年には60億ドルと減額される。

つまり。。。




州政府が穴埋めしなければならない財政収支
2011年6月:1010億ドル
2012年6月:1340億ドル

つまり、連邦の景気刺激の支援金が途絶える来年には、州財政不足額はさらに330億ドル増えるということになる。


ニュージャージー州のクリスティー知事は、60 Munitesで州財政難についてこう語っている。

「今回の財政難は、今までとは違う状況だ。何が以前と違うのかというと、人々が政治的に予算カットをしてはいけない領域まで手をつけなければならない状況に追い込まれていることだ」

義務教育や公務員年金やベネフィットを削減できないと言われていたが、もう選択肢は残されていないということだ。

ほとんどの州政府は景気のよいときに借金を返済するのではなく、逆に借金を増やしまくった。それが、今回の大不景気で急激に税収が減っり、あわてて予算カットで対応するが財政均衡の見通しは全く立たない。

2010年08月28日 借金で成り立っていたアメリカ経済は崩壊する

対GDP比で350%を超える現在のアメリカの総債務(Total Credit)は、世界大恐慌時代より遥かに超える水準まで債務を増やした。

この大きな流れみると、ほんの少しだけ借金が減りましたが、今後のこの債務の水準を維持できるのかがポイントになります。

仮に現在の債務水準(信用)が2000年レベルまで減少(信用収縮)すれば、アメリカから14兆ドル相当信用が消えることになります。

消費者ローン、住宅ローン、商業不動産ローンの破綻、そして、地方債権、金融機関の破綻、さらには国が破綻するという事態となってしまいます。

この事態がありえないのであれば、現在の債務水準(信用)を維持し続けること果たしてそれは可能なのでしょうか?

カリフォルニア州は問題先送りをしてきましたが遂に
現実に直面しています。イリノイ州は50億ドルが未払いで州議員はオフィスを締め出される事態。そしてニュージャージー州クリスティー知事は、「完全に維持できない」とお手上げ状態だ。

もうすでに債務問題の先送りは限界にきています。


金融アナリストのWhitney氏は、「2011年は地方債破綻の年となる」、50から100の地方債がデフォルトになるだろうと予測しています。

2011年は恐ろしい信用収縮の始まりの年になるかもしれません。




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posted by 小崎壮平 at 06:31| カリフォルニア・州財政危機 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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