2012年05月24日

日本の長期金利上昇によって邦銀が全滅する日



格付け会社フィッチは22日、日本国債の格付けをAプラスに1段階格下げされました。フィッチは、日本の公的債務に対する取り組みが「緩慢」過ぎると厳しい見方を示しています。

フィッチの格付け責任者であるコルクホーン氏の見方としては下記のとおり。

■野田佳彦首相が今国会で成立を目指す消費増税関連法案では、日本の財政健全化に不十分だとの認識を示した。たとえ同法案が国会で成立したとしても、格付けはネガティブな圧力にさらされ続ける (ロイター

■ 日本が夏までに消費税引き上げを決めない場合は格付けにとってネガティブだとの見解を示した。また、日本の債務はどの基準から見ても高過ぎるブルームバーグ)

とまあ、迷走する今の日本政治に対して、財政再建は厳しいという当然の見方。



今の財政健全化計画では2020年まで政府債務が拡大し続けるので、消費税増税したとしても全然足りないということです。


日本国債『売り』の準備をはじめているメガバンク社長は、巨額の国債を保有していることによるリスクも意識した発言をしています。

■三菱UFJの永易克典社長
「国債の保有がここまで大きくなるとリスクは常に考えなければならない

■みずほの佐藤康博社長
「ギリシャ問題が突然、引き金になるかもしれないため、日々、市場から送られるサインを見逃さないことがリスク管理のうえでは極めて大事だ」

■三井住友の宮田孝一社長
「急な混乱が起きるとは想定していないが、償還までの期間が2年弱の短い国債を持つようコントロールしている」 久保田博幸



今のところ格下げのによる国債金利への影響はありませんが、日本国債のこの金利が永遠に続く保証は全くありません。

ただでさえ、日本のベビーブーマーの引退することによって貯蓄取り崩しが行われるため、貯蓄は減少する。 さらに、政治に迷走により、 他の格付け機関による格下げ、海外からの国債売りがおきれば、金利が上昇して一気に破綻モードとなってしまう。

日銀によれば長期金利が1%上がると邦銀は6.4兆円の評価損をこうむる試算がでています。2011年3月の日本金融機関の主要行地域銀行の業務純益は約5兆円なので、長期金利1%上がるだけで、利益全部がぶっ飛ぶことになります。

スペイン並みの金利上昇が日本に起きれば、これは「銀行が損をする」というレベルではなくて、日本の金融機関が全滅することを意味します。


★1日1回応援クリックしていただけると嬉しいです。
人気ブログランキング
posted by 小崎壮平 at 16:38| 日本問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
FaceBookのアカウントをお持ちの方は上のコメント欄より直接コメントを書き込めます。
ご意見・ご感想はこちらのフォームより直接小崎までお送りください。
E-Mail ※
お名前(ニックネーム可)
ご意見・ご感想
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。