2013年03月26日

なぜキプロスだけが預金を踏み倒されたのか?

 

EU財政支援額 (ギリシャ、スペイン、ポルトガル、アイルランド、キプロス)

 

EU財政救済_過去の救済額比較(ギリシャ、ポルトガル、スペイン、キプロス).gif
The Economist

 

財政破綻危機にあったキプロスのEUによる救済案が25日、まとまりました。


預金税はなくなりましたが、キプロスの2大銀行を破綻・整理させる。そして、10万ドル以上の高額預金者は最大で40%没収されることになりました。


上のグラフは、EU/IMFがEU財政危機国を救済した財政支援額グラフとなりますが、キプロスの救済額 100億ユーロというのは他の救済と比較しても微々たる物。


ギリシャは2度の救済によって2460億ユーロが支援され預金は保護されたわけですが、キプロスに限っては2大銀行の預金者のペイオフが実施されるという『異例』の救済となりました。

 

 


ギリシャでも、スペインでも、ポルトガルでも、アイルランドでも銀行の預金は保護されましたが、
なぜキプロスだけペイオフされるのか? 

 


先日にお伝えしたが、キプロスの預金残高はEU圏よりもロシア人からの預金が多い。


キプロス金融機関の預金残高内訳(キプロス、ロシア、EU)

20130321_キプロス預金残高推移_国内_EU_ロシア内訳.png
2013年03月22日
キプロス預金税から考える国家破綻対策への教訓

この裁量についてはとても微妙ですが、おそらくロシアからの大口預金を踏み倒しても、EU圏にとっては痛くもかゆくもない。

10万ドルの預金を保護してキプロス庶民の預金は守られ、EU圏にとってはロシア人の預金を踏み倒すことで財政支援の負担が少なくなる。

一番の悪夢はロシア人ですね。

プーチン大統領は、ものわかれに終った
交渉再開を指示したというのも、もしかしたら莫大な資産がキプロスに隠されていたかもしれない。。。

いずれにせよ、外国人の預金保護よりも国民の預金保護を優先させるのは当然で、『危ない』キプロスに預金をおいていたロシア人の危機管理が悪かったというしかないでしょう。
 

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posted by 小崎壮平 at 23:53| 政府債務問題・ヨーロッパ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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